HEWでソースコード管理を使う時にイライラすること。

 ルネサスの CPU(SH2)を使っているので、ルネサス(日立)のコンパイラを使っている。

 で、ルネサスの開発環境 HEWを使っているのだが、ソースコード管理システムも使っていて、HEWから呼び出している。

 HEW上でソースコード管理を使っていて、いくつか気が付いた点を。忘れた点もいっぱいあるが。


1.ソースコード管理はワークスペース単位ではなく、プロジェクト単位にするべき。

 ワークスペースで使用するファイルの中には、書き込み可能でなくてはいけないようなファイルがある様なので、ワークスペース単位でソースコードに登録すると、単純に見たり開いたりするだけで「書き込み出来ません」が出まくる。また、何かある度に全部チェックアウトすることになる可能性も高い。


2.プロジェクトのファイルを操作する場合は、HEWをこまめに再起動すること。

 プロジェクトのファイル名などを変更したり、プロジェクトにファイルを追加したり、プロジェクトからファイルを削除したり、プロジェクト内のファイル管理が変わってしまう場合は、HEWを再起動しなければいけない。
 HEWは、終了時にしか書き込まない(手動で書き込めない)ファイルがあり、それがプロジェクト内の登録ファイルに関係するものだったりするので、例えばプロジェクト内のファイルのファイル名を変更してチェックインし、ソースコード管理に反映したかったりする時は、一旦終了して再起動してからでないと、ソースコード管理内のファイルはちゃんと変わっているのに、肝心の HEW内のファイル名が元に戻っていたりする。チェックアウトしたりすると更に目も当てられなくなる。
 こういう場合は、変更後に HEWを再起動すれば何も問題が無い。これ、1にも関わるんだよね。


3.チェックイン・アウトなどの処理するファイルリストに、「Dependencies」のファイルを入れないでくれ。もしくは入れないオプションを追加してくれ。

 チェックイン・アウト時に、どのファイルをチェックイン・アウトするのか選択するダイアログがでる。
 このダイアログ、サイズ変更も対応していない。小さい画面でぽちぽちと作業。非常に使いづらい。
 全部チェックが入った状態で問題なければ良いのだが、大きなお世話で「Dependencies」に入っているファイルもリストに追加されている。
 うちでは、ライブラリは別のワークスペースで開発・メンテナンスしていて、そこで作ったヘッダーとライブラリファイルを使用している。
 そのヘッダーは、SHC_INCやツールチェイン内のインクルードファイルディレクトリで設定して使用しているので、使用方法としては標準ヘッダーと同列の扱いだ。(#include の様に使用)
 ところが、この HEWはそのヘッダーを「Dependencies」としてリストに挙げてくる。つまり、別ワークスペースで、別にソースコード管理しているファイルも、インクルードするだけで、リストに載ってしまう。そして、それがチェックイン・アウトダイアログに羅列されるので、ソースコードの必要が無いそれらのファイルをいちいちチェックを外してチェックイン・アウトしなければいけない。これがかなり面倒なんだよね。
 確かに依存ファイルといえば依存ファイルなのだが、標準インクルードファイルと同等の扱いってできんのか?
 SHC_INCの設定や、ツールチェインでの設定(ツールアドミニストレーションでもプロジェクト毎でも)でも、何も変わらなかった。色々やってみたんだけどね。
 これ、僕は見つけられなかったのだが、このオプションが存在していて設定方法知っている方はご連絡ください。

 HEWのコミュニケーションフォーラムの類って無いのだろうか?
 サポートへの問い合わせはできんし。というか、何度か色々問い合わせしたのだが、返答はテンプレートで連絡あったためしがない。

 ルネサスのサポートは将来的に不安になるよねえ。ソフトウェア面が弱すぎ。
 でも、日立も三菱も NECも、一緒になってしまったから、今までの選択が1つになって現状選択の余地が無い。
 日本のためにも海外メーカーは使いたくないんだけどねえ。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック